病院情報の公表

DPCデータに基づく『病院情報の公表』Webページ公開のお知らせ

福井総合病院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、皆さんに情報公開を進めています。このたび、厚生労働省のテンプレートを利用した『病院情報の公表』Webページを公開致しました。当院における患者数上位5疾患や、5大がんの患者数などをDPCデータに基づき掲載しています。具体的に、DPC病院が情報公開するのは次の7項目です。

  • DPCとは
    Diagnosis Procedure Combinationの略で、医師が決定した主病名に基づき、入院患者さんの一連の医療行為を病名や症状をもとに、手術や合併症の有無、処置の状況などに応じて、厚生労働省が定めた「診断群分類」ごとに決められた1日あたりの定額の医療費を基本として全体の医療費の計算を行なう方式です。

年齢階級別退院患者数

各年度中に退院された患者を、10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢階級別に集計することで、当院の特徴や患者構成をある程度知ることができます。

診療群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)を、各診療科別に集計しました。 項目はDPCコードに対する患者数、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢で、各診療科別に上位5つを掲載しております。

初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数

5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を、初発のUICC病期(ステージ)分類別および再発に分けて集計しております。

  • ※UICC病期分類とは
    国際対がん連合(UICC)によって定められた病期(ステージ)分類。原発巣の大きさと拡がり(T)、所属リンパ節への転移の有無/拡がり(N)、遠隔転移の有無(M)の要素によって、各癌をⅠ~Ⅳ期の4病期(ステージ)に分類するものです。

成人市中肺炎の重症度別患者数

成人市中肺炎の患者さんの人数を、重症度別に集計しました。重症度は、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類システムを用いています。

  • 成人市中肺炎とは
    普段の生活の中でかかる肺炎を市中肺炎と言います。20歳以上の患者さんを対象としている他、細菌による肺炎を集計するため、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎などは集計対象外です。

脳梗塞のICD-10コード別患者数等

脳梗塞の病型(ICD-10コード)別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しております。

  • ICD-10コードとは
    International Classification of Diseases and Related Health
    Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機構(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

症例数の多い手術件数を各診療科別に集計しました。項目は、手術術式の点数表コード(Kコード)に対する患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢で、各診療科別に上位5つを掲載しております。一入院期間で手術を複数回行った場合は、主たる手術(一番点数の高い手術)のみをカウントしております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DIC(播種性血管内凝固)、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発症率について、DPC病名(最も医療資源を投入した病名)と入院契機病名(入院のきっかけとなった病名)が「同一」か「異なる」に分けて集計しております。入院契機と「同一」は、ある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったということを表し、入院契機と「異なる」は、ある病気の診療目的で入院したが、入院時より併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症し、その治療が主となってしまった場合を表します。

現在公開している病院指標は、各年度(4月1日~3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを基に作成しております。 医科保険適用患者さんが対象となり、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含みません。また、入院期間中に一度も一般病棟を使用されなかった患者さん、入院後24時間以内に死亡した患者さんは集計対象外となります。