診療科・医師紹介

リハビリテーション科(脳神経内科)

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    概要
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    疾患
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  • 臨床
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    担当表

診療概要

リハビリテーション科(脳神経内科)では、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の病気について、その診断および治療など、幅広い診療を行っております。脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、頭痛、めまい、しびれ、物忘れ、パーキンソン病などの変性疾患、高次脳機能障害などについて、薬物療法のみならず、リハビリテーション加療までご提案をしています。もの忘れ外来、高次脳機能外来も開設しており、これらにお悩みの方は専門外来を受診ください。当院の検査環境は充実しており、末梢神経伝導検査、針筋電図検査、脳波、CT、MRIなどは標準で行うことができます。脳卒中や髄膜炎などの救急疾患に対しても、休日・夜間にも対応しています。
当院はリハビリテーション医学専門医/認定医、神経専門医、脳卒中専門医、認知症専門医の常勤医が充実しており、リハビリテーション医学専門医・脳神経内科専門医(神経専門医)・認知症専門医・脳卒中専門医の教育施設に認定されています。

特色

北陸有数のリハビリテーション環境

当院のリハビリテーションの環境は北陸でもトップクラスで、多数のリハビリテーション専門医/認定医、リハビリ療法士を抱えており、リハビリテーション加療に定評があります。また、福井医療大学とも提携しており、リハビリテーション医学分野の最新の医療について臨床研究や観察研究等を行っており、患者さんの早期の社会復帰や社会参加を目標に、当分野の最先端の研究も行っております。

回復期リハビリテーション病棟の運営

院内急性期病棟のみならず、県内・県外の急性期病院から脳卒中や脳外傷等の患者さんを受け入れ、自宅復帰や職場復帰の手助けをしています。 経験豊富なリハビリ療法士と充実したリハビリ環境を備え、多職種で連携し患者さんを全力でサポートしています。

当院では、入院患者さんやそのご家族を対象に、医師・看護師・リハビリ療法士・薬剤師・栄養士・社会福祉士らがチームとなり、オムニバス形式で脳卒中教室を開催しています。再発防止を図り安全・安心な日常生活を送れるための自己管理やご家族のサポートなどをお話しています。皆さんのご参加をお待ちしています。
※現在はコロナウイルス感染症拡大中のため、開催を中止しています。

高次脳機能障害のリハビリテーション

脳外傷や脳卒中による記憶障害・注意障害・遂行機能障害などにより自宅での生活に支障がある患者さんに対し、生活リハビリテーションを提供しています。
(福井県からの委託事業として、高次脳機能障害支援センターを運営しております。 詳細はこちらのページをご覧ください。)

脳卒中のリハビリテーション

脳卒中(脳血管疾患)は、手足に麻痺を引き起こすことが多く、その後の生活にも大きな影響を与えます。2017年の患者調査では111万5千人もの患者さんが継続した治療を受けています。
当院では、脳梗塞の後遺症に悩む患者さんを対象に脳卒中リハビリ外来を設けております。
脳卒中リハビリ外来は、手の麻痺部門、歩行支援・装具部門、失語症部門の3部門に分かれています。

手の麻痺部門

手の麻痺部門は、手に麻痺のある患者さんに対し、一人ひとりの麻痺の程度や、日常生活の状態に合わせたオーダーメイドのリハビリテーションを提供しています。リハビリテーションの内容としては、訓練効果を高めるための反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)や、麻痺した手の日常生活上での参加を促進させるCIセラピーなど、近年注目されている治療方法を積極的に取り入れています。
これらの治療方法は慢性期の患者さんに対しても有効性が報告されています。リスク管理等、様々な条件を考慮した上で、リハビリテーション科医師、作業療法士が総合的に診察し、治療方法を決定します。

歩行支援・装具部門

歩行支援部門では、足の麻痺や筋肉のこわばりなどによって歩行障害がある患者さんを対象に治療を行います。主にボツリヌス療法とよばれる筋肉の緊張をやわらげる治療とリハビリテーションを一緒に行うことで歩行能力の改善を図ります。リハビリテーションは、筋電計を用いての評価や電気治療などを取り入れており、比較的高い治療効果を得ております。また、患者さんの歩行障害の原因をリハビリテーション科医師・理学療法士が総合的に診察し、治療方法を決定します。

失語症部門

失語症部門は、失語症にて話し言葉が出にくくなった患者さんを対象に治療を行います。反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)で脳に磁気刺激を与え、活動していない脳細胞が活発に起きるようにする治療を行った後に、言葉の能力に合わせて集中的にリハビリテーションを行っています。
この治療方法は慢性期の患者さんに対して有効であると報告されています。リスク管理等を考慮した上で、リハビリテーション科医師、言語聴覚士が総合的に診察し治療方法を決定します。

パーキンソン病のリハビリテーション

パーキンソン病はゆっくり進行していく病気といわれ、その症状は様々です。
適切な薬物治療と、病気の進行度合いに合わせたリハビリテーションを組み合わせることで、機能維持や二次障害の予防が図られ、自立して生活できる時間の延長や、介助量の軽減、生活の質(QOL)の維持・向上が期待できます。
当院では、パーキンソン病の方に対し、近年注目されているリーシルバーマン療法(以下、LSVT®)を入院集中リハビリテーション、LSVT®に適応がない方に対しては短期集中リハビリテーションを実施していますので、ご相談ください。

地域の先生方へ

このような患者さんをご紹介ください

  • 神経疾患のリハビリテーション環境が県内でも整っています。パーキンソン病・多発性硬化症・筋ジストロフィーなどの神経筋疾患の方の治療が必要な方をご紹介ください。
  • 県内の市中病院でも最多の神経専門医が在籍しており、神経筋疾患が疑われる方の診断目的にもご紹介ください。
  • 脳卒中慢性期の片麻痺や失語などの高次脳機能障害の患者さんに対して、ボツリヌス療法、CI療法、rTMS療法などの提案があります。脳卒中慢性期で痙性や失語などにお悩みの方はご紹介ください。
  • 脳卒中後の運転再開の評価を行っています。机上検査やドライビングシミュレータによる総合的な運転能力の評価をします。運転再開ご希望の方もご紹介ください。