研修医1年目・久保田先生はO-157とカンピロバクターの重感染を認めた細菌性腸炎に関する症例報告をまとめ、Diagnostics(IF=3.8)に掲載されました。
O-157とカンピロバクターはどちらも食中毒で発症しますが、右回盲部~結腸の激しい腫脹を認めるため、画像上の区別が困難です。さらに、治療としてO-157は抗菌薬治療をすすめられない一方で、カンピロバクターはマクロライド系抗菌薬の使用が推奨されるため、合併例ではそのマネージメントにジレンマが生じます。また、複数菌による重感染では単一菌による場合より重篤化する可能性もあり、慎重なマネージメントが必要になります。
本例は若年であったため無加療で経過観察を行い、経過良好でありましたが、同様の症例では同じようなジレンマが出現すると思われるため重要な報告となりました。
Kubota K, Hayashi K, Midori Y. Ultrasonographic demonstration of severe right-sided colitis in concurrent enterohemorrhagic Escherichia coli O157 and Campylobacter jejuni infection. Diagnostics. 2026;16(18):3041. doi:10.3390/diagnostics16183041
https://www.mdpi.com/2075-4418/16/18/3041
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