当院研修医1年目の辻本先生が、杉田玄白記念公立小浜病院で4週間の小児科研修を終えました。


「小浜病院で1ヶ月間、小児科の研修をさせていただきました。主に外来診療に参加しつつ、新生児診察や病棟業務も経験しました。福井総合病院での研修では成人患者を診ることが中心であったため、初めは小さなお子さんや赤ちゃんに向き合うこと自体に緊張していましたが、1ヶ月を終える頃には自然に接することができるようになり、子どもたちと関わる楽しさを感じられるようになりました。
外来では、症状を言葉にできないお子さんに代わり、親御さんから普段の様子を丁寧に伺うことが診療の手がかりになるのだと実感しました。また、診察自体を怖がってしまう子どもたちに対し、指導医の先生方が巧みに声をかけ、安心させながら診察を進めている姿を間近で学ぶことができ、自分も少しずつ工夫を真似る日々でした。
新生児診察では、毎朝の吸啜反射に癒される一方、マススクリーニングの採血では、新生児採血の難しさを体感しました。うまくいかないことが多くありましたが、その中で針先と血管の位置関係を意識する感覚を研修前より掴めるようになったと感じています。
病棟では、早産児管理、RSウイルス性肺炎、川崎病など、小児ならではの疾患を担当させていただきました。検査値や身体所見に加え、子どもの「活気」に注目することの大切さなど、小児科診療に特有の視点を学ぶことができました。
また小浜での生活はとても充実していました。病院からすぐ近くに海があり、散歩しながら朝日や夕日を眺めて気分転換をしたり、先生方に教えていただいた地域のお祭りに参加したり、美味しい魚や郷土料理を味わったりと、心が和む時間もたくさん過ごせました。勉強とリフレッシュの両方ができた、贅沢な研修だったと思います。
最後になりますが、丁寧にご指導くださった小浜病院の先生方、スタッフの皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。今回の経験を糧に、今後の研修にも生かしていきたいと思います。」