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研修医1年目の木村先生のMPO-ANCA陽性のSAPHO症候群に関する症例報告がCureus（IF=1.0）に掲載されました。

SAPHO症候群は、滑膜炎、ざ瘡、膿疱症、骨増殖症、および骨炎を認める疾患であり、その名称はこれらの疾患の英語の頭文字をとって名付けられています。この疾患は自己免疫疾患に分類されますが、その原因は不明で、現在も研究が続けられています。

SAPHO症候群に特異的な自己抗体は知られていませんが、本例ではMPO-ANCAが持続的に陽性であり、その疾患との関連性や偶然の陽性であるかどうかが問題となりました。本例では、間質性肺炎や脳梗塞を合併しており、ANCA関連血管炎と偶然合併していた可能性を完全には否定できないため、結論をつけることはできませんでした。しかし、SAPHO症候群とMPO-ANCA陽性の症例が過去に存在しないため、本報告はSAPHO症候群の臨床像への理解を深め、さらなる研究への新たな道を開くことが期待されます。

Kimura K, Hayashi K, Suzuki A, et al. A Case of Synovitis Acne Pustulosis Hyperostosis Osteitis (SAPHO) Syndrome With Myeloperoxidase Anti-neutrophil Cytoplasmic Antibody: Exploring an Association or Coincidence. Cureus. 2025; 17(5): e83866.

https://www.cureus.com/articles/368363-a-case-of-synovitis-acne-pustulosis-hyperostosis-osteitis-sapho-syndrome-with-myeloperoxidase-anti-neutrophil-cytoplasmic-antibody-exploring-an-association-or-coincidence#!/